ダイアモンド。

最後の恋と決めた2人の恋愛日記

8ヵ月後の今

いつから。どこから。

私たちは壊れてしまったのだろう。

たった2つの過去記事と現状に乖離がありすぎて、呆気に取られている。

 

とんでもない奴だった。

とんとん拍子にお付き合いに発展したことに納得する彼からの熱いアプローチ。

蓋を開けてみたら自他共に認める混じりっけなしのクズ100%。

甘い話には裏があるよね、そうだよね。

 

嫁と住んでいた家を追い出されて行き場に困っているタイミングで

全てを伏せたまま、私の家で楽しいお泊りをした。

そのまま勢いで同棲が始まり、彼が居着いた。

 

未婚、子なし、一人暮らしと聞いていたのに

バツ3、別居子供2人、ホテル暮らしで家がない。

シャワー中の彼のスマホを見たら女とのLINEがあったけど

「昨日離婚しました」とか「養育費」とか「慰謝料」とか想定外のワードが転がっていた。

初婚で子供を2人授かり、未成年に手を出す不倫をして離婚成立。

2人目の嫁にDVを繰り返し傷害罪で逮捕されるもヨリを戻して再婚からの離婚。

私と付き合い始めた時は関係は冷えてながらも離婚届は提出されておらず、実質不倫だった。

最早ついでくらいの可愛さで自己破産歴も見つかる。

 

問い詰めて衝撃を受け止め、私はそれを泣きながら過去として許すことにした。

今すぐ出て行ってと追い出すことも考えたけれど、出来なかった。

だって鬱彼の失恋からの立ち直りの為に新しい恋に賭けていたから。

優しく強く求めてくれる彼の想いがもっと欲しかったから。

同情はほんの些細な私の優しさ。

 

1つだけ条件を付けた。

こんなとんでもない話を受け入れる代わりに大切なものを1つ捨ててくれと。

美容大好きで整形を繰り返していた彼は顔面総工費なんと1000万だとか。

でも財力があるわけでもなく、身の丈に合わない金遣いで元嫁に捨てられたそう。

ヒモの要素を持つ彼と、結婚したくて仕方なかった元嫁の貢ぎ癖がマッチしたけど

クレカを持てない彼に元嫁がクレカを貸し、約束外の大金を勝手に使ったことが破綻に繋がった模様。

彼は長い時間をかけて重く悩み、それでも「あーちゃんの方が大事だから」と話を呑んだ。

 

仲良く幸せな日々はそう長くは続かなかった。

息を吐くように嘘をつく。

朝起きて眠いからという理由で仕事を平然とサボる。何度も何度も。

叱られるから仕方なく出勤するも、実は職場まで行ってないことも多々あった。

書類を届けると言って存在しない勤務地へ赴いてふらふら遊んでたことが発覚し

さすがに愛想を尽かして別れを切り出した。

その月の給与は3000円もなかった。

振り込まれた金額に動揺を隠せずその夜は眠れなかったけど彼は爆睡。大物だ。

毎月毎月生活費不足で親に20~30万円の支援を頼むだらしない日々。

 

あまりに欠勤を繰り返すから会社が配慮して時短勤務の提案をくれたけど

正社員から降格してバイトになり、たった5時間の勤務すら行かなかった。

挙句欠勤の連絡すらしなくなり、無断欠勤の毎日に。

何度も正社員に戻して貰えるようにと再起を促してきたけど

叱る人のいない職場を舐めてかかるので見込みなしと判断して年末から日雇いを導入。

日雇いは休んだら次の仕事貰えなくなるからという緊張感で真面目に行ってたけど

週3日以上の休暇を勝手に設定して結局自立出来るような稼ぎには遠かった。

 

去年10月頭に大喧嘩をして彼に煽られるまま警察を呼んだことがある。

節約意識の薄い彼のお金の管理を任されていた私は1日の予算を超えてくる日々を叱ったが

たかが100円ちょっとでいちいちうるせぇんだよと大激怒。

彼の両親を巻き込んで通話しながら話をするもブチギレて話にならない。

電話を切って2人で話そうと仕切り直しのタイミングで私がトイレに行ったら

ダイエットの為に癖づいている浣腸で便座カバーが汚されているのを発見。

今すぐ洗ってと言うと「話し合いするって言ってんだろがぁ!」と怒鳴り散らし

私も引かずに応戦したのでヒートアップすることとなった。

その後、限界突破した私が出て行けと追い出そうとするも行く先がないと拒否し

彼は自ら警察を呼べと自分に不利な展開に運んだ。

酷い罵倒を受け続けてショックを受けていた私に冷静な判断は出来ず

泣きながら通報し、彼は全ての荷物を持って連行されて行った。

 

彼はもう二度と私に関わらないという宣誓書を警察に提出し

今後私に接触したらストーカー規制法で逮捕すると通達された。

身辺整理の連絡が翌朝に来たけれど、謝罪ではなく預けてる金を返せと。

誕生日旅行を目前に控えていた私が復縁に働きかけ、謝罪させて家に呼び戻した。

でも追い出される恐怖に彼は近くに家を借りて別居が始まった。

徒歩距離ながら、家があるなら別れも切り出しやすくなって

前々から別れようと時期を見計らっていた私はハロウィンに彼を捨てた。

それが存在しない勤務地に書類を届けている嘘がバレた月給3000円の時。

 

別れを切り出した時、彼はまさか振られると思ってなかったようで私に縋りついた。

便利屋でもいいからと側に置いて欲しがり、ヨリを戻したいと懇願していた。

私も同棲からの突然の1人があまりに寂しくてセフレとして半同棲を続けることに。

1度知ってしまったぬくもりを手放すのは私には容易くなかった。

1人分の食事の用意も、スリッパ・タオル・歯ブラシの減ったスペースも

体温の高い彼にくっついて眠れない冷たいベッドも

たった1日なのに寂しくて仕方がなかった。

恋人として復縁する気は全くなかったけれど仲良くするのは心地良かった。

 

彼の復縁懇願モードも落ち着いて、お互いに別の人が見つかるまでと言いつつ

お互いお試しで付き合う相手が出来ても家の距離感が私たちを繋いで

W浮気の形で私たちは半同棲を続けていた。

どちらもなかなか別の相手とうまくいかず、別れてからもずっと一緒にいた。

その理由は半同棲の安心感にもあった気はする。

 

彼は自分のアパートを手にしたことで、自由を求める気持ちが加速した。

私は毎日一緒に食事して毎日一緒に寝たい。

でも彼は自分の家で1人の時間をのんびり過ごしたい。

それは私に対する愛情の減少であり、大切にされてないと感じることが増えた。

いつしか私の懇願に応じる形での強制訪問となり、彼は苦痛と疑問を訴え出す。

 

あまり真面目に仕事をしない、節約をせず金遣いが荒く親にせびってばかり。

そんな彼の生活はずるずると変わることなく続いていた。

その都度私がお説教をして彼の両親に頼られ間に入り、世話を焼いていた。

不思議なものでそのだらしなさにも耐性がつくし、世話の楽しさすら見出す。

恋人ではないという距離感が心の安定に繋がることもあった。

 

私の家に来ると約束しても行くのやめると言い出したり遅延するのが日常で

その日もどうせそんな裏切りが起こるだろうことを予測して

彼の家からPS5のコントローラーを持ち帰って別々の場所へ移動した。

家でゲームをしたいという欲求はそれがないと叶わないから

必然的に私の家にそれを取りに来なくてはいけなくなる。

案の定外出先から「今日やっぱ行かない」と連絡があったのでネタバラし。

すると彼は激怒して窃盗だと警察に通報したのだった。は?

 

そもそも警察には私に接触したらストーカー扱いとなる流れがあるわけで

まずはそこの事情説明が必須となってしまう。

今まで黙ってヨリを戻していたのに、警察を欺いていたことがバレてしまう。

思った通り警察激おこ。

今度は逆上した彼が私と二度と関わりたくないと言い出し

前回の通報とは逆に私が彼に接触したらストーカー扱いで逮捕になると言われた。

いやいや意味が分からないから。

私が何したっていうんだよ。

 

その日は朝から機嫌がすこぶる悪くて八つ当たりが尋常ではなかった。

仕事の為に起こしたらブチギレ、お前なんか必要ないから縁を切ると怒鳴りつけられていた。

理由は整形が理想通りではなかったから機嫌が悪いというだけで

「お前は悪くないよ、でもお前なんかいらないんだよ!」と意味の分からない発言。

側にいたかったら俺に金を貢げと要求され混乱を極める中、必死に落ち着かせての外出だった。

 

時間をかけて仲直りして、喧嘩の種になるようなことは極力やめようと

お金の管理をするのを手放した。

好きでやってたわけじゃないけど、後先考えず使っては親にせびる光景は心配になる。

でも私は恋人じゃない、そう言い聞かせて平穏を選んだ。

 

貯金が尽きた親から再三の自立を説得され、転職活動を始めたのが2月。

いついかなる時もクズなので面接の予定を入れたふりして遊んでるし

履歴書作成を手伝って色々サポートしてるのになかなか進展しない。

日雇いバイトをしていることが自信となり、15万の稼ぎを誇って優先していた。

養育費6万、慰謝料5万、携帯代4万、家賃+光熱費4万、借金返済2.3万+食費生活費で

全然足りてなくて結局親に15~20万貰う生活に変わりはないのに。

 

日雇い会社から長期の派遣の提案を受けて職場見学へ行き

やっと正社員雇用の会社に履歴書を2件送って1件は面接日も決まっていたのに

すっかりその気になって派遣を受けると言い出した。

最終的にそこに就職を決めることには反対しないけど

折角ボーナスを考慮して正社員雇用の企業にアタックしてるのに

面接も受けずに蹴るのは時期尚早だと待機を命じた。

派遣を選ぶ理由はただ「今すぐ決まりそうだから」というだけで

スーツを着て面接に足を運ぶのが面倒臭いだけなのだ。

今まで散々それで失敗してきて目先のものにつられるなと説得すると

納得したのに後になって応じる気がなく叱ると逆切れしてくるいつもの展開。

 

挙句その日も日雇いバイトをサボって当日ドタキャンして遊んでいて

喧嘩が嫌だからもうサボりに関しては咎めなかったけど

折角時間があるのだから兼ねてより口を酸っぱく言ってた自分ちのトイレ掃除を命じた。

昼までにやって報告すると約束したのに連絡がこず

仕事の合間を縫って進捗確認の電話をしたらブチギレ。

就職の件とトイレの件で口論になり、最近よくある電話ぶつ切りをされた。

 

その数時間後に「縁切るから関わったら警察に通報するから」とLINEが来た。

鍵返してとか警察警察うるさいLINEが立て続けにきたのでブロックした。

 

警察を盾にされては手も足も出ない。

私は彼に接触したら逮捕すると警告されている身で

2度目の警察への欺きでこっそり仲良くしている立場だった。

怒りに満ちている彼は私を庇うどころか逮捕へ導くのが見えている。

こんなことで経歴に傷をつけたくない。

 

それと、こういう展開の繰り返しに疲弊した。

強い恋愛感情があって恋しくて寂しくて彼じゃないと嫌で離れられないわけじゃなく

ただ手の届きやすい位置にいる温もりへの依存心であって

彼がどうしようもないクズだってことは嫌という程認識してるし

間違っても将来的にずっと側にいたいとは思っていなかった。

 

もう、終わりにしようかな。

今までだったら強引に仲直りの話し合いをして彼を諭すけど

もう、手放そうかな。

執着し続ける価値のないクズだって分かってる。

いつかは離れるんだよ、終わるんだよ。

 

それでもやっぱり泣いた。

悲しくて寂しくて嗚咽をあげて大泣きした。

大切にされなくなったことと尽くしてきたことに対する仇にはやっぱり胸が痛む。

私こんなに頑張り続けたのにな。

 

生活費を立て替えているし、彼のものは私の家に置きっぱなしだし

お互いの家の合鍵も返し合わなきゃいけない。

だから近いうちいつかまた連絡は取り合うのだろうけど

その時私はすんなりとお別れに向かえるだろうか。

今はただ1人で過ごす夜が苦しいけれどきっと慣れていける。

それでも彼が恋しいだろうか。

0713 あなたの生活の中に

今日はLINEでラリーがいっぱい出来た。

私たちは話せば盛り上がるけど文字だとちょっとよそよそしくなりがちですぐに途切れてしまうのが小さな悩みだったんだけど、今日はおはようから始まって彼が仕事中も昼休みも仕事終わってからもマメに連絡をくれて、なんだかすごく側に感じられた。

 

お昼に食べたものの報告をくれるだけで、なんだかほっこり。

話題は何だっていいの。

その話が特別盛り上がって充実しなくたって十分幸せなの。

ただ、実況を分け与えてくれるだけで、彼の生活の中に私を組み込んでくれることが嬉しくて。

あぁ、いいなぁって噛みしめた。

 

先日のデートで花火大会に行きたいっていう発言があったから、ふと思い立って今年の日程を調べてみたら今月末。

それを伝えて行こうねって話になって。

割と日が迫っていたから浴衣今から買うのどうかなーって気はしたけど「きっと可愛いだろうな」と言われたからには張り切って探しましたとも(笑)。

原動力は彼に可愛いと思って貰いたい、ただそれだけなのだ。

男性側は私服っていうのもあるあるだけど、折角なら一緒に浮かれた格好しよって誘って照れる彼も着てくれることに(*´艸`)

 

デートらしいデートをすることそのものも凄く楽しみだし、私が「暑そうだよね」って言ったら「でもあーちゃんと思い出作りたい」と求めてくれたのも嬉しかったし、そんな彼と未来に約束があることもワクワクする。

尽くす型の私は上下関係になりがちだったから、相手が求めてくれるのは心が震える程嬉しいんだ。

 

今日はメンクリに行って、今後の復職プランの詳細相談。

最初の2週間は午前のみの週3勤務ということで、トータルビジョンは3ヵ月くらいかけて完全出社に持っていくというゆるやかさに安堵。

その話も彼に告げると「(前略)担当医が理解ある人で良かったね✨無理せず頑張ろう💗」と寄り添ってくれる一言をくれて、どんな話題でもちゃんと耳を傾けてくれる優しさに私はとても癒されていた。

 

私は日常の色んな出来事を共有したいという想いが強くて、四六時中連絡を取っていたくて、でもそれは少なからず相手の負担になってしまうだろうし忙しい人なら物理的に叶わないだろうし我慢が必要なんだろうなって思ってた。

でも彼は「大丈夫だよ」と両手を広げて受け止めてくれる。

「あーちゃんのこと好きだからだよ💗」

その情熱がいつまで続くかな。消えてしまうのが怖いな。

付き合いたてで好かれたい故に頑張っているところはあるだろうからこの先減ってしまうのかもしれないなって寂しく思って構えてしまうけど、頑張ってくれている今の彼に対しては素直にありがとうって思う。

 

おでかけから帰った私は眠くて、でも彼からポコロンポコロン通知音がくるから断る勇気がなくその度対応してて、内心これってよくないなぁって思ってた。

1時間寝落ちしちゃったけど、起きたらまた少しやりとりして、私はいつもの友人たちと映画同時視聴の時間に。

1時間半という短さで終わって22時半頃LINEしたけど未読のままだったので、きっと彼も寝落ちしたんだろうなとお察し。

昨日も彼が寝落ちしてたところを電話で起こしてしまったし、私と付き合い始めたことできっと睡眠かなり減って疲れてるだろうことは想像に難くなく。

 

昨日お電話たっぷり出来たし、今日はラリーいっぱい出来たし、ある程度満たされていたから今日はこれ以上追い打ちをかけずに放置してあげよう。

幸せな環境の中にも欲は際限なく生まれてしまうけど、普通に考えて1人の時間や何も気にせず自由でいられる環境って絶対大事だし。

私が眠くても対応したように、彼もきっと同じことをしている可能性はあるから、生き急がないように無茶も程々に思いやりを持たなきゃね。

毎日出勤してる分彼の方がハードモードだし、自分の欲を満たそうとするよりも労わってあげられる彼女になりたいな。

0705 初デート

友達と遊んでからのハシゴで初対面を迎えた。

付き合いでちょっと前の予定が押してしまい10分ほど遅刻。

以前同じ場所で待ち合わせた期待値の高かった男性には待ち合わせ時刻にブロックされて約束をすっぽかされるという苦い思い出があったので、今回も同じケースが起こらないかと内心ヒヤヒヤしていたけれど「カップルシートを予約した」という気合いの入り方を感じていたので最低限お食事だけは何とかなるとは思っていた。

エレベーター前での約束だったのに見渡してもいなくて、電話したらエスカレーターの方にいた。ほっ。

 

イケメンだなと思ったトップのお写真と「オフの自分」と言って見せてくれた写真は正直ちょっと乖離があるとは感じていたけど、実物はトップのイケメンが現れて心が躍った。

と同時に自分の自信のなさに幻滅されてないだろうか、私なんかで申し訳ないという気持ちになる。

横に並んでお店まで歩きながら、私は前を向いていたけど彼は割と横を向いて私の顔を覗き込んでくる気がした。

そんなに近距離で見られるとドキドキする。

 

お店について「予約してた○○です」と苗字を小声で名乗る彼に、店員が大声で「○○様ですねー!」と復唱するので明確に聞き取れた。

相手の素性が不明というのがお付き合いする上で何より恐怖だと感じていた私にとって、本名を知るのはまず第一歩であり興味が強かった。

(が、すぐに忘れてしまった)

 

カップルシートってどんなものなのかよくわかってなかったけど、パーテーションで仕切られたL字型の狭い空間でテーブルの小さな個室を体よく言ったような感じだった(笑)。

隣に座ってちょっと密着したりするのかなと期待してたけど、不意のおさわりはなさそう。

着席する際の出入口が異常に狭い。

わ、私細くないんだってば…と焦りながら何とか通過。

でも狭い空間だけあって近い距離でお話出来るのは雰囲気が良かった。

 

おすすめメニューを見て乾杯ドリンクと共にとりあえずとうもろこしの天ぷらを頼んだけど、ネットで見ていたお店情報にはコース料理もあったので店員に確認して、結局その後コースを頼んだ。

食事代はご馳走してくれると事前に話していたので私は彼に一任したけど、真ん中ランクくらいの6000円以上するコースを指定してくれて、1番安いのでも良かったんだけど格好つけたい部分もあるんだろうなと甘えてしまった。

 

お互いに緊張していて少し表情が硬かったりはしたけれど、お話は割とすんなり繋がる感じで、電話で話した通りの空気が今日も続いて安心。

「電話で話し過ぎたら会った時話すことなくなっちゃうかもしれないから出し惜しんどく」みたいなことを言ってたけど、特にそんな心配はいらなそうな、お互い割とよく喋るいい空気だった。

 

2人ともわさびが嫌いでよけるのが面白かったり、私が嫌いな食材が出てくると「いいよ、食べてあげる」って引き受けてくれるのが嬉しかったけど彼は食が細くて結局残すっていうぐだぐだな感じ😂

次から次へと出てくる華やかなお料理をちょこちょこ写真に撮る私と、それを見て「めっちゃ撮るね(笑)」と笑う彼。

元彼が不倫だったのかどうかで悩んでいた時に「彼のスマホで写真を撮ることがあったか」と聞かれ、自分で所有したいという欲の表れがそういうところに出るのだと言われたことがあったから、自分だけが写真を撮っているということを冷静に俯瞰してちょっと寂しく思ったりはした。

 

今日のデートの為にネイルを新しくしてきたら、彼は何度もそれを誉め「手が可愛い」と言いながら指先を撫でて軽く握ってきた。

理由をつけて私に触れたいんだなと察したので、私も嫌じゃなかったから柔らかく握り返して指を絡めた。

 

私に対して可愛いと何度も言ってくれた。

実物を見ても本当にそう感じるの?って信じられない気持ちはあったけど、勿論嬉しい。

「実際会ってみてどう?」と彼への印象も聞かれ、素直に好印象を告げた。

彼は何度も何度も「一緒にいるのが楽しい」と口にする。

私は正直まだ緊張と不信感も大きかったけど、彼が好意を寄せてくれることに安心して同じように「私も楽しい」と返すと、彼はより一層嬉しそうに微笑んだ。

 

「もし今付き合おうって言ったらなんて返す?」と何度か聞かれ、確約さえあれば今すぐ告白して付き合いたいという趣旨の発言があった。

でも過去のトラウマで1度だけで決めてしまうのはやっぱりよくないのではと思って、彼自身も2回会いたいと言っていたし私も2回会うまではと延期にさせた。

付き合ってしまっても良かったのだけどちゃんと心が決まるまで待つと言ってくれていた言葉も嬉しくて、彼の本気度を信じる為にも2回目のデートまで引き伸ばしたかった。

 

きっとこの人とは未来があるだろうと思ったので、初デート記念を残しておくのは大事かなとツーショット撮影をした。

ちょっと近寄って、でもギリギリ触れなくて、その距離がもどかしかった。

 

私がトイレに行った後、彼もしばらくしてからトイレに立った。

トイレに行くふりをしてまさかお会計をせず帰ってしまったら…!?と突然猛烈な不安に襲われたけど、よく見たら足元にリュックがあって荷物を置いたまま帰ることはないよねとドキドキ。

帰ってくるの遅かったけどちゃんと帰ってきた。

「思ってたより安かった」と言いながら彼はお会計をしてくれた。

 

「バーでも行かない?」って言われたけどバーがどこにあるのか分からず、目の前にスタバがあったのでそのまま入った。

今度はカウンターで横並び。

色んなお話をしながら、再び指に触れる。

多分お互いに求め合っていて、ハタから見たら普通に恋人なんだろうなと思った。

 

好きなアーティストが同じだという話で「話を合わせてるわけじゃなくて本当なんだよ!」と趣味の話でも盛り上がったり。

私が筋金入りのガチ勢過ぎるので「どうせ好きって言ってもにわかでしょ」という気持ちだったけど、あの曲好き、この曲好き、ってローカルな曲名が出てくるのがちょっと楽しかった。

私が考察した曲の解釈も興味を持って聞いてくれた。

 

閉店時間まで居座って、名残惜しく駅まで歩く。

スタバを出てすぐ私から「手繋ぐ?」って差し出したら喜んで恋人つなぎをしてくれた。

帰りたくないなという気持ちが現れすぎるくらいの牛歩で改札に辿り着く。

彼の意図的なのんびりペースに内心ちょっと笑ってしまった。

きっと恋人同士になっていたなら改札の前でハグやキスをしたり両手を繋ぎながら名残惜しんだり出来たけど、私たちはすんなりと「今日はありがとう」と言って手をほどいてお別れした。

 

楽しいデートだった。

やりとりの充実度はほわほわ心地いいなという柔らかい印象だったけど、自分の環境変化として「ついに新しい恋に踏み出すのか」という転機に無意識に興奮していて、この日の夜は眠れなかった。

ちゃんと私のことを気に入って可愛いと言ってくれた。

付き合いたいという意思を感じた。

きっと私が承諾したらお付き合いが始まる。